2009年版夏の暑中読書録-その44-西條辰義編「実験経済学への招待」

写真は「実験経済学への招待」
経済学がどういう学問であるかとはとても議論を呼ぶところである。簡単な比較で自然科学、その中で代表的な物理学と比べてどうだということがまず言えるだろう。その中で興味を呼ぶのが「実験経済学」である。西條辰義氏の編集による「実験経済学への招待」は2006年12月2日に東京大学で行われた「第10回実験経済学lコンファレンス」の成果を出版したものであるとのことである。この分野の第一線の研究者たちが初心者にもわかりやすくその研究内容を伝えているのは何と言っても本書の魅力だろう。確かにここに紹介されている研究は今話題の金融、排出権問題、オークション、公共財の問題など喫緊の問題を対象としている。おうおうに経済学の理論が現実の問題の後付け的な意味しか持っていないというのは何となく感ずるところであったが、これらの課題に経済学がどのように現実に於いて寄与できるかは極めて興味のある所である。

写真は「実験経済学」
参考文献
(1)西條辰義編[2007]「実験経済学への招待」NTT出版
(2)川越敏司[2007]「実験経済学」東京大学出版会
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