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June 17, 2017

2017年版夏の暑中読書録ーその 48ー内田康夫「化生の海」

内田康夫氏といえば人気シリーズ浅見光彦もので有名な作家である。その作品は多くテレビドラマ化されており、熱心なファンでなくても観ているはずだ。
これらの作品は旅情ミステリーと名付けられている。さらにその土地にまつわる歴史や伝説がうまく絡み合っている。自分もそれらの作品は幾つか読んでいるが、「化生の海」は一押しである。
北海道、余市の中年男性の三井所剛史が妻と娘に松前に行くといって家を後にする。そしてその男性が毒殺されて死体として発見されたのは石川県の加賀市の海上だった。
事件は明治以前に盛んだった北前船の航路に沿って起きていく。
巻末の自作解説で内田康夫氏はこの作品が出来た背景を述べている。浅香光彦クラブの記念パーティで石川県加賀市から参加した夫婦に北前船発祥の港が加賀市の橋立にあること。そして新潮社の編集担当の同僚に橋立の廻船問屋の末裔がいること。
さらに新聞連載の話があり、それが「北海道新聞」、「中日新聞」、「西日本新聞」、「東京新聞」四社のものだったこと。
この四社「北前船つながり」に通じていること。
これらから、内田氏の取材は進み、北海道の余市、松前、函館、小樽、そして石川県加賀市橋立、さらに山口県の下関市の彦島とつながっていくことになる。

(この稿未完)

参考文献
(1)内田康夫[2007]「化生の海」新潮文庫

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